お悩み別ピラティスの効果

ピラティスで自律神経を整える効果とは?専門家が徹底解説

「最近なんだか調子が悪い」

「理由は分からないけど不安」

「イライラする」

などの症状にお悩みではありませんか。

もしかしたらそれは、自律神経の乱れが原因かもしれません。

ピラティスは呼吸や背骨の動きを意識したエクササイズで、自律神経を整える効果が期待できます。

この記事では、自律神経の乱れが体に及ぼす影響と、なぜピラティスが効果的なのかについて解説します。

監修者情報

本記事は、理学療法士兼PHIピラティスマスタートレーナーである「戸田圭哉」監修監修のもと執筆されています。

運営元のピラティススタジオ『ルルト』は、理学療法士が在籍する株式会社理学ボディが運営しており、医療・運動の両面から身体の悩みにアプローチしています。

監修者情報

本記事は、PHIピラティスマスタートレーナー兼理学療法士である「戸田圭哉」監修監修のもと執筆されています。

運営元の【マシンピラティススタジオ ルルト】は、理学療法士が在籍する株式会社理学ボディが運営しており、医療・運動の両面から身体の悩みにアプローチしています。

ピラティスで自律神経を整えるとは?|現代人の不調の原因にアプローチ

自律神経とはどういうものなのかでしょうか?

自律神経の乱れが体にもたらす影響や、ピラティスが自律神経にどのように作用するかを解説します。

自律神経とは?交感神経と副交感神経の役割

自律神経は、心臓や血管、呼吸、体温調節など自分の意思でコントロールできない機能をコントロールしています。

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。

  • 交感神経…体を緊張させる役割
  • 副交感神経…体をリラックスさせる役割

交感神経は活動・興奮モードのときに優位に働き、副交感神経はリラックス・お休みモードのときに優位になります。

主な役割は次の通りです。

  • 交感神経が優位なとき…血管の収縮、心拍数が増える、排尿の抑制
  • 副交感神経が優位なとき…瞳孔の収縮、心拍数が減る、排尿の促進

人の体は交感神経と副交感神経のどちらかが優位に働くことで心身のバランスを整えています。

このバランスが乱れた状態が「自律神経が乱れている」状態であり、さまざまな不調を引き起こします。

自律神経の乱れがもたらす心身の不調とは

自律神経が乱れると、体にさまざまな不調をもたらします。

今感じている不調も、もしかしたら自律神経が原因かもしれません。

【自律神経の乱れが影響して起こる不調】

  • 不眠・眠りが浅い
  • 疲れやすい
  • 食欲不振・食欲増幅
  • 耳鳴り
  • 肩こり、腰痛
  • 頭痛・めまい
  • 汗をかきやすい
  • 胃痛
  • 便秘
  • 不安・イライラ

自律神経の乱れは、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、運動不足など、不規則な生活習慣にくわえ、ホルモンバランスの乱れや急激な気候の変化が影響します。

「いつもとは違う」「最近、ちょっとおかしい」と感じるときは、ストレスを感じていないか、生活習慣が乱れていないかなど、自律神経が乱れる原因を探ってみましょう。

なぜピラティスが自律神経を整えるのか?|呼吸・姿勢・筋肉の関係

自律神経の乱れの改善にピラティスが効果的な理由は、「呼吸」「姿勢」「筋肉」に深くアプローチするピラティスの特徴にあります。

  • 呼吸…胸式呼吸で交感神経を活発にし、腹式呼吸で副交感神経を活発にします
  • 姿勢…姿勢を意識し、特に背骨を柔らかくします
  • 筋肉…筋肉の緊張を和らげ、リラックスした状態に
戸田先生

このように、ピラティスは呼吸・姿勢・筋肉によって自律神経に作用し、自律神経のバランスが整うよう導きます。

ピラティスが自律神経に与える効果|具体的な働きと改善ポイント

ピラティスが重視している「呼吸」「姿勢」「筋肉」は自律神経によい効果をもたらします。実際に、どのような効果があるのか、気になりますよね。

この章では、ピラティスが自律神経に与える効果について、具体的な働きを詳しく解説します。

深い呼吸でリラックス状態を促進

呼吸には「胸式呼吸」と「腹式呼吸」があり、ピラティスでは胸式呼吸を行います。

胸式呼吸は交感神経を優位にし、アクティブで前向きな気持ちになる効果があります。

ピラティスでは、深い呼吸と共に身体を動かすことを重視します。

難しそうに感じますが、コツを押さえれば大丈夫。実際にやってみましょう。

  1. 骨盤を立て、背筋を伸ばし、お腹に力を入れる
  2. ろっ骨を広げるように鼻から息を吸う
  3. 口から息を吐ききる

姿勢が崩れていると肺が膨らみにくく、十分に肋骨を広げられません。

初めに姿勢を正すことを忘れないようにしましょう。

姿勢を整えて自律神経を安定させる

姿勢の乱れは、自律神経に大きく影響を及ぼします。

猫背や巻き肩など、悪い姿勢が自律神経に与える影響は次の2つが考えられます。

  • 背骨を通る自律神経が圧迫され、自律神経の働きが低下する。
  • 呼吸が浅くなって副交感神経が優位になりにくくなる。

このように、姿勢と背骨の状態は、自律神経のバランスと密接に関係しているのです。

自律神経を安定させるためには、姿勢を整え、背骨を柔らかく保つことが大切です。

ピラティスは背骨の柔軟性を高めるエクササイズなので、自律神経を整えるのにも効果的といえます。

筋肉の強化と柔軟性向上で身体機能を改善

ピラティスの効果として得られる、筋肉の強化や柔軟性の向上は、直接的に自律神経に影響するわけではありませんが、さまざまな身体機能を整えます。

  • 筋肉の強化…インナーマッスルを中心に強化
  • 柔軟性の向上…硬くなった筋肉をほぐし骨格を改善

インナーマッスルを鍛えることでよい姿勢が維持できます。

さらに硬くなった筋肉をほぐし、柔軟性が向上すると胸郭が広がり、深い呼吸を得られます。

深い呼吸は副交感神経を優位にすることに役立ち、リラックス効果が得られます。

セロトニン分泌や血流促進の効果も

セロトニンとは、幸せホルモンとも呼ばれる神経伝達物質の一種で、脳の興奮を抑え心を落ち着かせる役割があります。

不足すると気分が安定しにくく、イライラしたり、やる気が低下する原因になると言われています。

セロトニンを分泌させるには、日光を浴びる、運動をするという方法がありますが、ピラティスもその1つです。

背骨を含む骨格の歪みを整え、深い呼吸をすることでセロトニンが分泌されやすくなります。

血流がスムーズになるため、自立神経を整えるのに役立ちます。

ピラティススタジオの選び方と体験レッスンで確認するポイント

自律神経を整える目的でピラティスを本格的に始めたい方に、おすすめのスタジオの選び方を解説します。

どんな動きが自律神経ケアに向いている?

自律神経を整えることを目的にする場合は、激しい運動ではなく、背骨の柔軟性を意識し、深い呼吸が得られる動きが効果的です。

自宅でもできる、背骨のストレッチを重視する動きを2つご紹介します。

 エクササイズ名やり方
ロールダウン&ロールアップ1.仰向けになりバンザイする
2.手を足の方へ倒しながら、背骨を一つ一つ床から剥がすように起き上がり背骨を丸める
3.息を吸ってからは気ながら背骨を一つ一つ床につけ、元の体制に戻る
キャット&カウ1.四つん這いになる
2.息を吸いながら背骨を丸める
3.息を吐きながら背骨をそらす

呼吸と正確な動きがエクササイズの効果をより高めるため、はじめは専門家のアドバイスを受けながら始めることが一番の近道です。

オンラインレッスン vs スタジオ|メリットとデメリット

ピラティスのレッスンは、自宅でできるオンラインレッスンと、スタジオに通う場合の2種類があります。

それぞれメリットとデメリットがあるので、自分のスタイルに合った方を選びましょう。

 メリットデメリット
オンラインレッスン・時間や場所を選ばない
・周りの目が気にならない
・感染症の心配がない
・モニター越しのため細かい指導が受けにくい
・通信環境のトラブルがある
・モチベーションが維持にしくい
スタジオ・細かい指導を受け正しいフォームでレッスンできる
・専用マシンなどが使える
・ほかの受講生との交流でモチベーションを維持しやすい
・営業時間など時間に制限がある
・オンラインレッスンに比べ費用が高くなる傾向にある

オンラインレッスン

最大のメリットは、場所を選ばないことです

さらにオンデマンド型の場合、時間も選びません。夜にレッスンを受け、そのまま就寝することも可能です。

ただし、インストラクターによる指導が受けられないデメリットもあります。

初心者で、安全性を重要視する方は、スタジオレッスンを選ぶといいでしょう。

スタジオ

インストラクターから細かな指導を受けることができ、正しいフォームでレッスンできるため、より高い効果を得られます。

またスタジオによっては専用マシンを使ったマシンピラティスも可能です。

ただし、スタジオの営業時間や立地など通いやすい条件に合うスタジオを選ぶ必要があります。

忙しくて時間が取りづらい方にとっては、スケジュールの調整が煩わしく感じる場合があるでしょう。

体験レッスンのチェックポイントと質問すべきこと

「オンラインレッスンとスタジオ、どちらがいいか迷っている」「自分に合わなかったらどうしよう」などの理由で決められない時は、体験レッスンを受けるのはいかがでしょうか。

体験レッスンで確認するポイントは次のとおりです。

  • 指導の相性…理解に合わせた指導ができるか、フィードバックがあるか
  • 質問のしやすさ…わからないことをすぐ聞ける雰囲気があるか
  • 清潔感・設備の状態…とくにトイレや更衣室に清潔感はあるか
  • 勧誘の強引さ…即決させようとするときは要注意
  • 居心地の良さ…レッスンを受けたくなる雰囲気があるか

また、本格的にレッスンを始める時に困らないよう、さらに確認しておきたいポイントは次の内容があります。

  • 講師は担当制なのか
  • 通いやすい時間帯のレッスンがあるか
  • 予約方法やキャンセルのルール
  • 初心者でも続けやすいかどうか
  • 料金や保証について

体験レッスンで、レッスン内容やスタジオ、インストラクターの雰囲気がわかると、自分に合っているか確認できるため、レッスン選びがしやすくなります。

気になるスタジオがある場合は、体験レッスンを申し込むとよいでしょう。

ピラティスで自律神経を整える第一歩を踏み出そう

自律神経の乱れは、すぐに改善できるものではありません。

大切なのは、毎日の小さな心がけで生活習慣を少しずつ変えていくことです。

たとえば、呼吸を意識するだけでも自律神経に良い効果を与えられます。

今日からできる習慣として、気軽に取り入れてみませんか。

さらに、ピラティスを行うと、呼吸や姿勢が整い、筋肉の強化や柔軟性が向上し、自律神経が安定しやすい身体をつくることにつながります。

自律神経のケアは継続が鍵となります。

だからこそ、無理なく続けられる方法を見つけることが大切です。

オンラインレッスンやスタジオなど、自分に合った方法を選んでみましょう。

まずは一歩、体験レッスンから始めてみてください。

きっと、身体が軽くなる実感が得られるはずです。

luluto

この記事の著者・運営者:マシンピラティススタジオ ルルト

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