更年期に入り、「以前と同じ生活をしているのに太りやすくなった」「お腹まわりが気になるようになった」と感じる方は少なくありません。
ホルモンバランスの変化によって体脂肪が増えやすくなる一方で、基礎代謝が落ちてエネルギーを消費しにくくなるため、更年期の“太りやすさ”は避けにくい変化でもあります。
しかし、正しい運動と呼吸で身体のリズムを整えることで、更年期太りは十分に改善できます。
特に、呼吸と姿勢を整えながら体幹を鍛える ピラティス は、代謝アップと自律神経の安定の両面から、太りにくい体づくりに役立つ運動として注目されています。
さらに、専用マシンを使用する マシンピラティスのパーソナルレッスン なら、負荷の調整や姿勢の補正を行いながら無理なく動けるため、更年期の不調がある方でも安心して取り組めます。
ここからは、更年期太りの原因と、ピラティスがどのように役立つのかをくわしく解説していきます。
更年期に太りやすくなる理由

更年期の太りやすさは、ただ食べすぎや運動不足だけが原因ではありません。
身体の内側で起こる変化が重なり、それまでと同じ生活でも太りやすくなる体質へと切り替わっていきます。
ホルモンバランスの変化による基礎代謝の低下
更年期になると、エストロゲンの分泌が急激に減少します。
エストロゲンには脂肪の燃焼や血流の促進をサポートする働きがあるため、減少すると基礎代謝が落ち、エネルギーを消費しにくい体になります。
その結果、同じ量を食べても太りやすく、“痩せにくい状態”に切り替わってしまうのです。
内臓脂肪がつきやすくなる身体のメカニズム
エストロゲンが減ると脂肪のつき方にも変化が現れ、女性でも “内臓脂肪が増えやすい体質” になります。
特にお腹まわりの脂肪が増えやすく、「ぽっこりお腹」や「くびれが消える」といった変化が顕著に出やすくなります。
これは見た目の問題だけでなく、動きにくさや疲れやすさにもつながります。
自律神経の乱れによる「ため込み体質」
更年期は自律神経が乱れやすく、呼吸が浅くなり筋肉がこわばりやすい状態が続きます。
これにより血流が悪くなり、身体が“ためこむ”方向へ働きやすくなります。
疲れやすさ、睡眠の質の低下、ストレスによる食欲の変動なども太りやすさを助長します。
更年期太りを改善するためのポイント

更年期による体重増加を抑えるためには、ただ食事量を減らすだけでは不十分です。
身体そのものの“燃える力”を取り戻し、太りにくい状態へ戻すためには、姿勢・呼吸・日常動作といった基本的な習慣を整えることが大切です。
ここでは、更年期太りの改善に欠かせないポイントを深く掘り下げていきます。
姿勢を整え、代謝を上げる土台をつくる
姿勢が崩れると、胸が閉じ、背中の筋肉が固まり、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅い状態では、酸素が十分に取り込めず、代謝がさらに低下してしまいます。
また、猫背や反り腰の状態が続くと、お腹まわりの筋肉が使われにくくなり、内臓脂肪がつきやすい「ぽっこりお腹」の原因にもなります。
ピラティスは、背骨の動きや骨盤の位置を整え、体幹をしっかり支えられる姿勢をつくるのが得意なエクササイズです。
姿勢が整うと、筋肉が正しく働き、自然と消費エネルギーが増えていきます。
代謝を上げるためには、まず正しい姿勢を取り戻すことが大きな一歩になります。
呼吸を深めて脂肪を燃焼しやすい状態に
更年期は自律神経が乱れやすく、気づかないうちに呼吸が浅くなっていることがあります。
浅い呼吸は、緊張とストレスを高め、代謝をさらに落としてしまいます。
深い呼吸を行うことで、副交感神経が優位に働き、身体の巡りがよくなり、脂肪が燃えやすい状態に変わっていきます。
ピラティスの胸式呼吸は、肋骨の動きを大きく広げるため、酸素をしっかり取り込めるようになり、自然と代謝が上がりやすくなるのが特徴です。
呼吸だけでも身体が温まりやすくなり、「痩せやすい体質」への土台を整えてくれます。
日常の動作を変えて消費エネルギーを増やす
運動時間を増やすだけでなく、日常の動作を少し変えるだけでも消費エネルギーは大きく変わります。
姿勢を正して歩いたり、階段をゆっくり登ったり、背筋を伸ばして座るなど、小さな動きの積み重ねが太りにくい体につながります。
ピラティスで身につく「正しい体の使い方」は、日常動作にも自然と反映されます。
立つ・歩く・座るといった何気ない動作がエクササイズに変わり、日常の中でも脂肪が燃えやすくなる体へと変化していきます。
ピラティスが更年期太りに効果的な理由

更年期太りを改善するためには、「食事を減らす」「運動量を増やす」といった単純な方法だけでは不十分です。
太りやすさの根本にある 姿勢の崩れ・筋力バランスの低下・自律神経の乱れ を整えることが必要であり、これらすべてに同時にアプローチできるのがピラティスです。
呼吸・姿勢・体幹を整えることで、身体の機能が本来の状態に戻り、自然と“燃焼しやすい体”へ導かれていきます。
体幹が整い、自然と“燃えやすい体”になる
更年期に入ると、体幹の筋力が弱まり、姿勢を正しく保つことが難しくなります。
姿勢が崩れると、呼吸が浅くなり、筋肉の活動量が低下して代謝が落ちてしまいます。
ピラティスでは、深層の筋肉(インナーマッスル)を使いながら体幹を安定させ、自然に正しい姿勢が保てるように整えていきます。
体幹が整うことで、普段の生活でも無駄な力を使うことなくスムーズに動けるようになり、結果としてエネルギー消費が増え、太りにくい身体へと変わっていきます。
背骨が動くことで全身の血流が改善
更年期は筋肉がこわばりやすく、特に背中やお腹まわりが硬くなることで血流が滞り、代謝がさらに下がるという悪循環に陥りやすくなります。
ピラティスは背骨をひとつずつ動かすエクササイズが多く、体の中心である背骨がしなやかに動くようになると、全身の血流が改善します。
血流が良くなることで内臓の働きが高まり、脂肪の燃焼が進みやすくなるため、更年期太りの改善に大きな効果があります。
背中のこりがほぐれ、呼吸が深まりやすくなることも、代謝を取り戻す大切なポイントです。
自律神経の安定で食欲と体調が整う
更年期は自律神経の働きが乱れやすく、それが疲れ、だるさ、ストレス食い、夜中の空腹感などにつながります。
自律神経が整わない限り、どれだけ運動しても体重が安定しにくい状態が続いてしまいます。
ピラティスでは深い胸式呼吸を行いながら動くため、自律神経が落ち着きやすく、心と体の緊張が緩んでいきます。
呼吸が深まると、満腹中枢が正しく働き、過度な食欲の乱れもおさまりやすくなります。
「気分が安定する → 食欲が安定する → 体重が安定する」という良い流れが生まれ、更年期太りの改善に大きくつながります。
マシンピラティス・パーソナルレッスンで太りにくい体質へ

更年期は体調や気分の波が大きく、運動への意欲が続きにくい時期でもあります。
そんな中でも無理なく体を整え、太りにくい体質へ変えていける方法としておすすめなのが マシンピラティスのパーソナルレッスン です。
マシンが体を支えながら動きを導いてくれるため、運動が苦手な方や筋力に自信がない方でも、安全に効率よく体幹や姿勢を整えることができます。
更年期太りの土台となる「姿勢・呼吸・血流」が無理なく整い、体が軽く感じられるようになるのが大きな特徴です。
マシンが正しい姿勢をサポートし運動効果が高まる
更年期になると筋力の低下や姿勢の乱れが進み、自己流の運動では正しいフォームを維持するのが難しくなります。
その結果、せっかく運動しても効果が出にくかったり、逆に関節に負担をかけてしまうこともあります。
マシンピラティスでは、専用マシンが体を支え、理想的な姿勢へ自然に導くように設計されています。
自分では意識しにくい体幹の位置や背骨の動きをマシンが整えてくれるため、運動の効果が飛躍的に高まり、代謝アップへの道のりがスムーズになります。
その日の体調に合わせて無理なく動ける
更年期は「今日は疲れている」「いつもより体がだるい」など、体調の変化が起こりやすい時期です。
パーソナルレッスンでは、その日の状態を確認しながらレッスン内容を柔軟に調整できます。
体が重く感じる日は呼吸と姿勢を整える軽めのメニューを、元気な日は少し筋力を使う動きを、というように、無理なく続けられる範囲でメニューを組めるのが魅力です。
続けやすさは体質改善において最も大切なポイントであり、ピラティスはその点でとても優れています。
継続しやすく、体重より「体のライン」が変わる
更年期太りは、体重そのものより「お腹まわりが気になる」「腰のくびれがなくなる」といった体型の変化が悩みになることが多いものです。
マシンピラティスを続けることで、姿勢の改善や骨盤まわりの筋肉が活性化し、体のラインが引き締まりやすくなります。
無理な食事制限とは異なり、身体の内側から整えていくため、数字より“見た目の変化”が表れやすいのも特徴です。
気がつけば洋服のシルエットが変わり、鏡に映る自分に自信が持てるようになる方も多くいます。
まとめ

更年期の太りやすさは、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れ、姿勢の崩れなどが重なって起こる自然な体の変化です。
しかし、体の使い方や呼吸が整うと、代謝が上がり、太りにくい状態へと戻していくことができます。
ピラティスは、姿勢と呼吸を同時に整えることで体幹が安定し、血流が良くなり、全身の巡りが自然に高まります。
特にマシンピラティスなら、負担を抑えながら効率よく身体を動かせるため、更年期でも安心して続けられ、体型や体調の変化を実感しやすくなります。
無理をせず、自分のペースで身体を整えていくことで、更年期特有の「太りやすさ」は確実に改善していきます。
心地よく動ける体づくりのパートナーとして、ピラティスをぜひ取り入れてみてください。

この記事の著者・運営者:マシンピラティススタジオ ルルト









