ピラティスは、リハビリ目的で開発されたエクササイズです。
運動経験が少ない方や高齢者、腰痛や肩こりに悩む方など、運動が苦手な人や身体に不調がある人も行うことができます。
「ピラティスを始めてみたい!」と考えられている方のなかには、
「グループレッスンとパーソナルレッスン、どちらが自分に向いているのか」
と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、グループレッスンとパーソナルレッスンそれぞれのメリット・デメリット・それぞれのレッスンに向いている人などについて解説します。
レッスン形式を考える際の参考にしてくださいね。
はじめに|ピラティスのトレーニング方法は2種類
ピラティスにはマットピラティスとマシンピラティスの2種類のトレーニング方法があります。
トレーニング方法の違いについては、詳しくはこちらの記事で解説しています。
簡単に言うと以下の違いがあります。
マシンピラティス
専用のマシンを使って行うトレーニング方法です。
負荷を調節できるため、初心者からアスリートまで幅広い方に対応できます。
スタジオに通う必要があり、レッスン費用がマットピラティスより高額になる傾向があります。
マットピラティス
マットの上で自重を負荷にして行うトレーニング方法です。
自宅で手軽に始められるメリットはありますが、基本的な筋力がないと正しいフォームでトレーニングできず、身体を痛める恐れがあります。
レッスン費用は、マシンピラティスに比べて安価です。
ピラティスのレッスン形式(グループorパーソナル)別|おすすめな人
ピラティスレッスンの形式にはグループレッスンとパーソナルレッスンの2種類があります。
それぞれの形式におすすめな人は以下の通りです。
グループレッスンが おすすめな人
- ピラティスにある程度慣れている人で、基本的な動きが自分でできる人
- 一緒にトレーニングする仲間が欲しい人
- 費用を抑えつつ、定期的にトレーニングを続けたい人
パーソナルレッスンがおすすめな人
- 初心者
- 自分のペースで集中して進めたい人
- 最短で結果を出したい人
- ケガや病気からの回復を目指している人(リハビリ目的で利用したい人)
ピラティスは、正しいフォームで行わないと、効果が得られないだけでなく、ケガの原因になります。
そのため、ピラティス未経験者が始める場合は、パーソナルレッスンがおすすめです。
パーソナルレッスンを複数回受けた後、グループレッスンに移行することもできますよ。
ピラティス・グループレッスンの特徴
グループレッスンのメリット・デメリットやトレーニング方法で比較すると以下の特徴があります。
グループレッスンのメリット
- プライベートレッスンに比べて料金が安い
- 他の参加者と交流することで、モチベーションを高めたり情報交換ができる
- さまざまなレベルやスタイルのクラスが提供されていることが多く、自分に合ったものを選べる
といったメリットがあります。
費用を抑えて、参加者との交流も楽しみながらピラティスをするにはおすすめのレッスン形式です。
グループレッスンのデメリット
- インストラクターが複数の生徒を見なければならないため、細かい指導が受けにくい
- レッスンスケジュールが固定されているため、自分の都合に合わせにくいことがある
- 自分のレベルやペースがグループ全体のレベルやペースに合わないことがある
といったデメリットがあります。
複数人が同時にレッスンを受けるため、わからないことがそのままになる可能性があります。
自己流にならないよう、レッスン中やレッスン前後でインストラクターに確認するといいでしょう。
マシンピラティスorマットピラティス? トレーニング方法で比較
グループレッスン×マシンピラティス
3~4人の少人数で行われるクラスも多く、比較的個別に指導してもらえます。
初心者でも安心して参加できますが、マットピラティスに比べて費用は高くなる傾向があります。
グループレッスン×マットピラティス
マシンピラティスに比べ、定員が多い傾向があります。
そのため費用が安く、気軽に参加できるというメリットがあります。
大人数の場合は、一人ひとりに対する細かい指導が難しく、初心者にはサポートが少ないことがデメリットです。
初心者が費用を抑えつつ安全にトレーニングを始めるには、グループレッスン×マシンピラティスがおすすめです。
ピラティス・パーソナルレッスンの特徴
パーソナルレッスンはプライベートレッスンやマンツーマンレッスンと表現されることもあります。
パーソナルレッスンのメリット・デメリットやトレーニング方法で比較すると以下の特徴があります。
パーソナルレッスンのメリット
- 自分の体の状態や目標に合わせたトレーニングが可能
- 正しいフォームを覚えやすく、安全にトレーニングを行える
- 自分の都合に合わせてレッスン時間を設定できる
- 周りの人を気にせず、トレーニングに集中することが可能
というメリットがあります。
身体の状態に合わせてトレーニングメニューを組んでもらえるため、グループレッスンと比べ、最短で目標達成に近づくことができます。
パーソナルレッスンのデメリット
- グループレッスンに比べてレッスン料金が高い
- 他の参加者と交流する機会が少ないため、仲間作りには不向き
インストラクターから細やかな指導が受けられる分、費用が高くなるのはやむを得ない部分でしょう。
マシンピラティスorマットピラティス?トレーニング方法で比較
どちらの方法でも対象者の状態に合わせてインストラクターが指導するので、安心して始めることができます。
ただ、マットピラティスは自重を負荷にして行うトレーニングのため、体幹の強化や柔軟性が求められ、正しいフォームを維持するのが難しい場合もあります。
初心者や運動経験が少ない人は、負荷を調整できるマシンピラティスの方が安心です。
初心者のためのピラティススタートガイド
行ってみたいと思うスタジオが見つかったら、体験レッスンに申し込みましょう。
体験レッスンまでの準備や、体験レッスン時に確認するポイントを解説します。
1.体験レッスンの準備と持ち物
体験レッスンを申し込んだら、ウエアやタオル・ウォーターボトルを準備しましょう。
ピラティスで使用するウエアは、伸縮性のある素材で程よくフィットしたものがおすすめです。
ユニクロ・GU・ナイキなどさまざまなブランドから販売されています。
試着して購入することもできますし、各ブランドのオンラインショップで購入することも可能です。
色やデザインもたくさんあるので、ウエア選びも、ぜひ楽しんでください。
ウエアを選ぶ時のポイントをこちらの記事で解説していますので、気になる方はチェックしてくださいね。
2.体験レッスン時に確認するポイント
体験レッスンでは、以下の内容を確認しましょう。
- トレーニング方法(マシンピラティスorマットピラティス)やレッスン形式(グループレッスンorパーソナルレッスン)が自分に合っているか
- インストラクターとの相性
- 予約の取りやすさ
- スタジオ設備
- スタジオの雰囲気
- 通いやすいか(場所・料金面)
中でも、インストラクターとの相性と予約の取りやすさは重要です。
相性が良く、インストラクターとのコミュニケーションが円滑であれば、エクササイズに関する疑問や不安をすぐに解消することができ、安心してレッスンに取り組むことができます。
しかし、人気があるインストラクターのレッスンは、予約が取りづらいこともあります。
また指名する場合には、別途費用がかかる場合があるため、入会前に確認しておくと良いでしょう。
3.グループレッスンの場合は入会後、自分に合ったクラスを選ぶ
始めは初心者クラスからスタートし、回数を重ね、慣れてきたらクラスの難易度を上げましょう。
グループ全体のペースやレベルが合わないと感じたら、インストラクターに相談してみてくださいね。
自分に合った形式(グループorパーソナル)でピラティスを始めよう
本記事では、ピラティスのレッスン形式別(グループorパーソナル)の特徴や向いている人について解説しました。
週1回のトレーニングの場合、ピラティスの効果を実感するまでに約3か月程度かかると言われています。
「なりたい自分」になるために、トレーニングの継続とモチベーション維持は重要です。
そのため、最短で効果を感じたい方はパーソナルレッスンを、仲間作りを楽しみながらトレーニングしたい方はグループレッスンを選ぶなど、自分の目的に合ったスタイルを見つけてピラティスを楽しんでくださいね。