健康のためにピラティスに通い始め、インストラクターの魅力に触れて、「自分もインストラクターとして活躍してみたい」と思うようになった人もいるでしょう。
ただ、それまで運動経験が少ない人の場合、未経験のままピラティスインストラクターとして活躍できるのか不安に思う人も少なくありません。
本記事では、未経験でピラティスインストラクターを目指そうと考えている人に向けて、どうやってピラティスを仕事にしていけばいいか解説します。
未経験からピラティスインストラクターになれる?
結論から言うと、未経験者でもピラティスインストラクターとして活動することはできます。
実際にピラティスインストラクターのなかには、大人になるまでまともに運動しておらず、学生時代に運動生理学などを学んでいないという人も多くいます。
またピラティスインストラクターの資格を持っていないと活動できないという仕事ではないため、極端なことをいえば「今日から私はピラティスインストラクターです」と言えば、活動できてしまいます。
未経験者にはピラティスインストラクターの資格が必須?
活動するうえでピラティスインストラクターの資格は必須ではありません。
ただし、実際にピラティスのレッスンを受けるのと、自分でレッスンを提供するのとでは、知っておくべきことや基礎知識など求められるものが異なります。
また働き方にもよりますが、正社員やアルバイトとしてスタジオ勤務する場合、先方から資格を求められることもあるでしょう。
未経験からピラティスインストラクターを目指す場合は、資格取得の勉強から始めることをお勧めします。
未経験者向け講座を選ぶポイント
実際に未経験者がピラティスインストラクターの資格を得るために、どのような講座を選ぶべきか、ポイントを2つまとめます。
適切な期間の講座を選びましょう
ピラティスインストラクターの資格といっても、初心者向けの資格から、資格取得済みの方向けの資格まで、さまざまなものがあります。
それぞれ資格取得までの期間が数日から1週間ほどのものから、1か月以上のものまでさまざまなものがあります。
短期間で資格取得できる講座は、ヨガインストラクターやパーソナルトレーナーのように、既にお客様に向けて運動を提供している人向けの内容である場合もあります。
未経験の人であれば、ピラティスの動きだけでなく人の体の仕組みや、筋肉や栄養など学ぶべき内容が多いため、長めの期間で内容が充実している講座を選ぶといいでしょう。
基礎から学べる講座を選びましょう
講座によっては「未経験者歓迎!」「初心者向け」と謳っているものがあります。
経験者を前提にした講座の場合、専門用語や基礎知識など未経験者が知らない情報を知っている前提で講座が進められる場合があります。
この手の講座に申し込んでしまうと、わからないことが多く、結局、自力での勉強に時間を多く割かなければなりません。
もし気になる講座を見つけた場合は、未経験者でも受講可能か、事前に確認しておくといいでしょう。
また、講座によっては終了後に仕事をあっせんしているものもあります。
未経験者にとって、仕事の情報が得られる講座はありがたいですね。
ピラティスインストラクターの働き方
講座を受講して、ピラティスインストラクターの資格を取得すれば、資格を活かして実際に働き始めます。
具体的にどのような働き方があるのかを事前に知っておくことで、未経験のうちから自分の未来図を描くようにしておきましょう。
スタジオ勤務
スタジオ勤務の場合、正社員で働くかパートやアルバイトとして働くかという2パターンに分かれます。
正社員で働く場合には、ピラティスのレッスンだけでなく、事務作業やほかのレッスンの受付など、幅広い仕事を求められることもあるでしょう。
パートやアルバイトの場合は、与えられたレッスンを担当するインストラクターとして働くことが多いです。正社員の方が安定した収入につながりますが、スタジオの方針に縛られるという不自由さが出てくるでしょう。
パート・アルバイトの方が働き方の自由度は高いですが、収入が少なめというデメリットがあります。
フリーランス
フリーランスで働く場合、特定のスタジオに所属するのではなく、複数のスタジオを兼務したり、レンタルスタジオを借りて自分でレッスンを提供したりするなど、働き方を自由に選ぶことができます。
ただしどこかのスタジオに所属しているわけではないので、何かあった時に守ってくれる存在はおらず、自分の力で解決しなければなりません。
また先方から急に仕事を切られることもあり、収入を安定させるには人気・実力が求められます。
独立開業
独立開業して自分でスタジオを持つという働き方もあります。
顧客を獲得することができれば、その売り上げを全て自分のものにできるため、高い収入を狙うことができます。
また、規模が大きくなって人を雇ったり、複数店舗を運営することができれば、さらに多くのお客さまに貢献することが可能です。
ただし物件管理や顧客管理など、管理業務を自分でやらなければならず、顧客獲得や支払管理など経営者としてのセンスも求められます。
オンライン
自分でスタジオを持たずに、オンラインでピラティスインストラクターとして活動することも可能です。
TiktokやYouTubeなどでレッスン動画を配信するのもいいでしょう。
自宅の一室を使ってオンラインのレッスンを提供することもできるため、初期費用を抑えて開業することができます。
ただし直接お客さまと会って話すことができないので、オンライン特有のコミュニケーション能力や、配信スキルなど特別なスキルが求められます。
ピラティスインストラクターに向いている人
ピラティスインストラクターの資格を取得してからの働き方についてまとめました。
一方で、自分が本当にピラティスインストラクターに向いているのか不安に思う未経験の人もいるでしょう。
ここからは、ピラティスインストラクターにはどんな人が向いているのかを見ていきます。
身体を動かすことが好きな人
身体を動かすことが好きという人は、ピラティスインストラクターに向いているでしょう。
身体を動かすことが好きな人は、誰かにいわれなくても生活に運動を取り入れています。
運動不足の解消や、健康のためにピラティスを習いに来るような人にとって、運動を楽しんでいるインストラクターは魅力的な存在に見えるものです。
まだそこまで動かすことが好きでないという人は、まずはピラティスを日々行って、その楽しさを味わってみてはいかがでしょうか。
人と関わることが好きな人
ピラティスのレッスンでは、マンツーマンであろうが、集団レッスンであろうがお客さまとコミュニケーションを取ることが多いです。
人見知りで人と関わるのが苦手という人にとって、この時間は苦痛なのではないでしょうか。
逆に、人と関わるのが好きであれば、この時間にお客さまのパーソナルな話なども聞き出して、距離を近づけることもできるでしょう。
そうなればお客様のリピート率もあがるなどして、仕事の成果に繋がっていきます。
他人の健康に興味がある人
自分の健康だけでなく、他人の健康に関心を持っている人は、ピラティスインストラクターに向いています。
まさに健康になることは、ピラティスを続ける最大の理由といってもいいでしょう。
実際にピラティスに通ってくださったお客様が、会うたびに健康になっていけば、あなたにとっての大きな喜びになるでしょう。
向上心がある人
ピラティスの資格は、一度取得すればそれで終了というわけではありません。
ピラティスも新しい技術が生まれているので、インストラクター自身も学び続ける必要があります。
また健康の為には、ピラティス以外にも食事や栄養など多岐にわたる知識が求められます。向上心を持ち続けることで、お客様にお伝えできることは増えていくでしょう。
まとめ
今回は未経験の人がピラティスインストラクターとして活動していくための情報をまとめました。
未経験であっても努力次第で、お客様の健康に貢献できるのがこの仕事のいい所です。
この記事を参考に、ピラティスインストラクターの資格を勉強し、素敵なインストラクターになってください。