これからピラティスを始めようと考えている方のなかには、
「ピラティスの種類(マシンとマット)はどちらが自分に合っているんだろう?」
「マシンとマット、初心者向きなのはどっち?」
「クラスに通う場合、マシンとマットで金額は違うの?」
などの疑問をお持ちだと思います。
ピラティスは、全身の筋力をバランスよく鍛えながら、柔軟性の向上や姿勢を改善するエクササイズです。
リハビリが原点となっているので、年齢を問わず身体の状態に合わせて行え、腰や肩に痛みがあっても行えます。
本記事では、マシンピラティスとマットピラティス、それぞれに向いている人や違い、特徴を解説します。
ピラティスを始めようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
ピラティスマシンとマットはどんな人に向いている?
マシンピラティスもマットピラティスも、正しいポーズでトレーニングをしなければ、最大限のトレーニング効果を得ることはできません。
また、自己流でトレーニングするとけがの原因となりますので、ピラティス初心者はインストラクターの指導を受けることがおすすめです。
マシンピラティス
創始者ジョセフ・ピラティスが考案したマシンを使って行うエクササイズです。
マシンは数種類あり、複数のマシンを使うことでバランスよく全身を鍛えることができます。
動かしている筋肉、動かしていない筋肉を意識しやすく、負荷量をトレーニングする人に合わせることができるので、初心者からプロアスリートまで幅広い人におすすめです。
レッスン形式には、個人レッスン・グループレッスンの両方があります。費用を抑えたい場合は、グループレッスンを選択しましょう。
マシンピラティスのメリット
- 特定の筋肉を効果的に鍛えることができる
- 運動強度を身体の状態に合わせて調節できる
- 安全性が高い
マシンピラティスのデメリット
- マシンが大きく、高価なので自宅で行うことが難しい
- スタジオが限られており、通うのが難しい場合がある
マットピラティス
マットの上で自重を使って行うエクササイズです。
プロップスという小道具を使うと、負荷を強化したり、特定の部位を刺激したりすることも可能です。
正しいポーズをとるには、筋力が必要なので、初心者には難しい場合がありますが、
スペースを取らないので、好きな場所でピラティスをすることができます。
マットピラティスもレッスン形式には、個人レッスン・グループレッスンの両方があります。費用を抑えたい場合は、グループレッスンを選択しましょう。
マットピラティスのメリット
- 全身の筋力バランスを整え、柔軟性を向上できる
- 場所を取らないため、好きな場所で行える
- 自宅で復習ができる
- レッスン料が比較的安価
マットピラティスのデメリット
- マシンと比較して、特定の筋肉を集中して鍛えるのが難しい
- 自己流で行うとフォームが崩れやすい
- 筋力が少なく、柔軟性がない状態で始めると正しいフォームでできない
ピラティスマシンとは?種類とその特徴
代表的なピラティスマシンを紹介します。
リフォーマー
ピラティスマシンの中でも代表的なマシンで、個人レッスン・グループレッスンともに広く使われています。
ばねやストラップを使い、全身の筋力アップと柔軟性を向上させます。
約100通りのエクササイズがあり、異なった筋肉を鍛えることができます。
左右均等に力をかけられるので、身体の左右差に気づきやすい特徴があります。
初心者から上級者まで、その方に合わせて負荷を調整することができます。
キャデラック
大きなマシンなので、キャデラックエクササイズができないスタジオもあります。
上部に取り付けられたバーやスプリングを利用して、全身の筋力アップと柔軟性を向上させます。
ぶらさがったエクササイズも可能なため、より高い運動負荷をかけることができますが、安全性確保の観点から個人レッスンがおすすめのマシンです。
キャデラックにも、約100通り以上のエクササイズがあり、異なった筋肉を鍛えることが できます。初心者から上級者まで、使う人の状態に合わせて負荷量を調整して使用します。
リフォーマーと違って、左右非対称の動きができるため、キャデラックエクササイズは左右差を改善する際に高い効果を発揮します。
チェア
椅子のような形状で、バネの抵抗を利用してバランスと筋力を向上させます。
こちらのマシンでは、30種類以上のエクササイズを行うことができます。
立った状態でのエクササイズが可能なので、立ち姿勢の改善や、足首の動きの改善、膝のリハビリに効果的です。
また、仰向けの姿勢が難しい妊娠後期の人にも適しています。
小さいマシンなので、自宅でのマシンピラティスに最適ですが、難易度が高いため中級者以上がおすすめです。チェアも個人レッスンで使われることが多いマシンです。
マットピラティスとは?基本ポーズとその効果やマットの選び方
マットピラティスの基本ポーズとその効果やマットの選び方について解説していきます。
マットピラティスの基本ポーズとその効果
ハンドレッド
ピラティスの画像を検索するとよく出てくるポーズ。
ポーズを維持した状態で両手を100回上下させることが名前の由来です。
腹筋強化に効果的なエクササイズです。
ロールアップ
体幹を鍛え、背骨の柔軟性を向上させることができるエクササイズ。
反動を使わず、ゆっくりと背骨を意識しながら起き上がる動作を行います。
アーティキュレーティングショルダーブリッジ(ASブリッジ)
骨盤・背骨を整えるエクササイズ。
姿勢改善や腰痛予防の効果が期待できます。
こちらのエクササイズも、背中を床に接地させる時に背骨を意識して行います。
これらの基本ポーズにプロップスという小道具を使うと、自重だけでは鍛えにくい部分を効率よく鍛えられるため、さらに運動効果が高まります。
ピラティスマットを選ぶ時のポイント
厚さとクッション性
厚さは10㎜以上のものがおすすめです。10mm以上だと、クッション性が高く、関節に優しいため、関節に負担がかかる動きをする際に適しています。
膝や肘、背中をマットにつけた際に痛みを感じると、正しいフォームでエクササイズすることが難しくなりますので、厚さとクッション性はなるべく妥協せずに選ぶようにしましょう。
滑り止め加工があるもの
表面に凹凸の加工がされていると、汗で滑る心配がないため安心です。
デザイン性
使いやすいデザインのものを選びましょう。
持ち運びやすいものや、専用ケースがついているものもおすすめです。
ピラティス初心者がマシンピラティスをやってみた!
「マットピラティスは、正しいポーズをとるためには筋力が必要で難しく、ピラティス初心者には、マシンピラティスがおすすめ」と言われています。
でも「マシンを使うのは難しそう」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで、ピラティス初心者で運動経験ゼロの筆者がマシンピラティスを体験してみた感想をまとめます。
マシンの種類は、上記でも紹介した、リフォーマー、キャデラック、チェアを使用しました。インストラクターの方が分かりやすく説明してくださったので、初心者でも問題なく使うことができました。
「マシンが正しいフォームを維持するのを助けてくれる」ということが実感でき、普段使っていない筋肉を意識しながら、鍛えることができたと思います。
1回のピラティスで頭や胸の位置が本来あるべき場所に少し近づきました。継続することで、姿勢改善に効果があることもよく分かりました。
ただ、初回からマシンピラティスでグループレッスンを受講するのは、少しハードルが高いと感じました。マシンを使いこなせるようになるまでに少し時間がかかりそうです。
そのため、インストラクターも、何回か個人レッスンを体験してみた後、グループレッスンに移行することを勧めてくださいました。
マシンピラティスorマットピラティスで健康的な生活を
本記事では、ピラティスマシンとマットに向いている人や違いについて解説しました。
マシンピラティスの特徴
- 筋肉を意識しやすく、負荷量をトレーニングする人に合わせることができる
- 初心者~プロアスリートまで幅広い人におすすめ
- レッスン料が高額になることが多い
マットピラティスの特徴
- 正しいポーズをとるには、筋力が必要なため、初心者には難しい
- マットが一枚あれば始められる
- レッスン料が比較的安価
ピラティスは、
- 「身体の不調を予防・緩和したい人」
- 「運動不足を解消したい人」
- 「スタイルを維持したい人」
におすすめのトレーニング方法です。
ピラティスのトレーニング効果を最大限に引き出すためには、正しいフォームで行うことがポイントとなります。
そのため、初心者はマシンピラティス・マットピラティスどちらの方法を選ぶとしても、インストラクターのレクチャーが受けられる方法を選択しましょう。
レッスン方法やレッスン形式、価格、安全性を考慮し、自分に合った方法を選び、ピラティスを通じて心身ともに健康なライフスタイルを手に入れてください。